様々なアレルギー疾患(花粉症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎等)は、世界的にも患者数が増加の一途をたどっています。アレルギー疾患の多くは、外来アレルゲン(花粉、食品、環境物質等)が、アレルゲン特異的IgEを介してアレルギー細胞(マスト細胞・好塩基球)のIgE受容体(FcεRI)を活性化し、炎症性メディエータ(ヒスタミン等)が分泌されることによって引き起こされます(下図)。これらアレルギー疾患の病態は、内的因子(ストレス、加齢変化等)や外的因子(花粉量、環境物質等)によっても様々に変化します。当研究室では「アレルギー疾患発症メカニズムに関する研究」、「アレルギー・免疫応答に影響を与える内的・外的因子の探索」、「臨床応用を目指したアレルギー反応制御機構の研究」を展開し、複雑化・難治化するアレルギー疾患の治療に向け、日々研究活動を行っています。